導入事例

レプリケーション機能の活用で
管理者の安心感が飛躍的に向上したI-O DATA製NAS

RAID 6の安心感について語る渡邉氏

 一般的なNASが多く採用しているRAID 5は、複数のハードディスクにデータを分散して書き込むと同時に、復旧用のデータを保存。ディスク中1基が故障してもデータが失われない冗長性を確保して いる。それに対し、RAID 6はRAID 5を拡張し最大2基までハードディスクが破損してもデータが失われない高い冗長性を実現した動作モードである。

 

 「2台まで壊れてもデータは大丈夫という点で、やはり安心感がこれまでとは違いますね」(渡邉氏)

 

 もう一つ、渡邉氏が導入の決め手に挙げたのがレプリケーション機能である。HDL-GTシリーズを利用していた時にもバックアップのために2台を導入していたそうだが、バックアップに著しく時間がかかっていたようだ。

 

 「数テラバイトのデータをバックアップするのに20時間くらいかかってしまうのです。バックアップ実行時にはネットワークにも負荷がかかりますから、週末にしかバックアップできませんでした。しかし、それでは万が一ディスクが破損したときに最悪1週間前のデータに戻るわけですから、バックアップとして十分とはいえません」(渡邉氏)。

 

 HDL-XRシリーズが備えるレプリケーション機能は、専用のLANを用いて2台目のHDL-XRシリーズ(レプリケーター)にデータのコピーをリアルタイムで保存する。既存のネットワークに負荷をかけることもなく、自動でコピーが作成されるため実行する手間も不要だ。渡邉氏の悩みに応えてくれる機能だったわけである。

 

●操作性が向上したHDL-XRシリーズ。NAS稼働管理ツール「NarSuS(ナーサス)」も活用

 

 HDL-GTシリーズからHDL-XRシリーズに切り替えた渡邉氏だが、HDL-GTシリーズの導入経験があるため設定や導入は容易だったという。同社として初めての利用になるレプリケーション機能を含めて設定そのものはスムーズに行えたそうだ。HDL-GTシリーズと設定画面の共通性があるほか、高速なプロセッサーを採用しているHDL-XRシリーズは従来の製品に比べ設定のレスポンスも向上している。

 

「操作のレスポンスは明らかに良くなっていますし、画面の構成もHDL-XRシリーズはわかりやすくなっていました」(渡邉氏)

 

 さらに渡邉氏はクラウドを利用するI-O DATAのNAS管理ツール「NarSuS」も活用している。レプリケーションを使うが故に、その導入には若干の問題も生じたと明かしてくれた。

 

 「レプリケーター側の(閉じた)ネットワークからインターネットに接続できないため、レプリケーターの情報がNarSuSのサーバーに送られないという問題がありました。これをどう解決するか、3日くらい悩みましたね」(渡邉氏)

レプリケーション機能とNarSuS活用により、安心して業務に集中できる環境が構築された。NASの台数が増えてもNarSuSで運用管理が可能。

 データのコピーを保存するレプリケーション機能のために専用のLANを利用するが、そのLANからインターネットに接続できないという問題である。検討の結果、渡邉氏は社内に余っていたブロードバンドルーターをレプリケーター側のLANに接続し、社内のネットワークに接続することでレプリケーター側のNASの情報もNarSuSへ送信することに成功したという。

 ブロードバンドルーターをHDL-XRシリーズとセットにして導入するなど、メーカー側の工夫があってもいい部分かもしれない、と渡邉氏は提案するが、NarSuSそのものには満足しているようだ。

 

 「2台のNASの情報がまとめて同時にチェックできるのは便利ですね。NarSuSは管理画面にアクセスする際のレスポンスもいいですし、ファームウェアのアップデートがあると、随時知らせてくれるところも便利ですね」(渡邉氏)

 

 HDL-XRシリーズへのリプレースに十分な手応えを得た渡邉氏は、3台目として「HDL-XR1.0/2D」を導入した。3台目ではメンバーが利用している手元のパソコンのバックアップに利用することを検討し、実際に試しているところだという。